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2018-05-27

「アベンジャーズ4」のストーリーを大胆予想してみる(1:イントロ篇)


*今回は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のエンディングを踏まえたうえで予想を立てるので、当然ネタバレです。未見の方はご注意ください。
アメリカ版ポスター

さて、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を観たのは、4月25日のこと。ラスベガスのThe Palmsってホテルのなかにあるさびれたシネコンで、プレス向けの試写でした。
以来このテーマについて語りたかったんですが、1ヶ月じっとこらえて、 ようやく解禁することにしました。ブログ再開の1回目のネタとして相応しいのかどうかはわかりませんが。


「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」にはいろんな点で驚かされました。まず、「マイティ・ソー バトルロイヤル」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、「ドクター・ストレンジ 」、「ブラックパンサー」といった比較的新しいマーベル作品とストーリーが密接に絡まっている点。たとえば、冒頭は「マイティ・ソー バトルロイヤル」のエンディングを見ていないと、どこで誰に何が起きているのか分からないですよね? 

冒頭のシーンの一部。©Marvel Studios 2018


3億ドルもの製作費を投じながら、初心者を置いてきぼりにする潔さにシビれました(笑)。


2つめは、「アベンジャーズ、全滅!」っていう宣伝文句がそれほど誇張じゃない展開になる点。なにしろ、お馴染みのキャラクターの約半数が、宇宙の全生命の半数とともに消えてしまったので。

日本版ポスター。「アベンジャーズ、全滅。」とある。


個人的に一番驚いたのは、物語が完結しなかった点です。悪者が望みをかなえて、生き残ったヒーローたちが希望を失い、重苦しい雰囲気のまま終わってしまう。茫然とエンドクレジットを眺めているとき、日常の雑事のなかに埋もれていた記憶が蘇りました。2014年に「インフィニティ・ウォー」が二分割され、Part 1、Part 2として公開されると報じられていたことを

つまり、「インフィニティ・ウォー」は前編、タイトル未発表の「アベンジャーズ4(仮題)」は後編なんですね。「インフィニティ・ウォー」で描かれた物語の結末を知るためには、あと1年待たなければいけない。

たぶん、普通の人だったら怒ると思います。安くはない入場料を払って2時間40分も付き合わされたのに、さらに1年も待たせるのかよ、とか。
 
でも、ぼくは違いました。じわじわと喜びがこみ上げてきて、いつしか「アベンジャーズ4」の予想で頭がいっぱいになったのです。実は、ぼくはクリフハンガーが大好物なんです。

*クリフハンガーとは、主人公が崖で宙ぶらりんになったような状態で終わり、続きを気にさせるような展開のこと





思い返せば、「マトリックス リローデッド」と「マトリックス レボリューションズ」とのあいだが、最高の「マトリックス」体験でした。「リローデッド」のクライマックスでアーキテクトという白髪の紳士が語ったザイオンやネオの存在理由についての説明を反芻しつつ、「マトリックス レボリューションズ」が公開されるまでの半年間近くのあいだ、ストーリー展開をあれこれ想像して楽しんだものです。

「マトリックス リローデッド」でアーキテクトが出てくる場面

その後、大きな失望が待っていたのは言うまでもありませんが、数ヶ月楽しませてもらったので、文句はいいません。


バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」のエンディングで、1885年に飛ばされたドクからの手紙をマーティーが受け取ったときも、興奮で手が震えました。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2」のエンディング

まさか、「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」が、熟年カップルの純愛モノになるとは思ってもいませんでしたが。


そもそも「LOST」にあれほどのめりこんだのも、クリフハンガーだらけだったからです。

下半身不随だったジョン・ロックが、
島に不時着してから歩けるようになっていたことが明らかになる場面


いまはストリーミングのドラマが多くなってイッキ見が可能になりましたが、ドラマとは本来、一週間か数週間に一度のペースで放送されるものでした。不便ではあるけれど、そのおかげで視聴者は想像力を働かすことができた。「LOST」に関しては、ドラマそのものよりも、新しいエピソードが放送されるまでの間こそが最大のエンターテイメントで、6年間たっぷり楽しませてもらいました。

そして、いまマーベル・スタジオが「アベンジャーズ4」という、赤リボンのついたとびきり大きなプレゼントをくれたのです。この遊びに付きあわない手はありません。


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