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2008-05-08

ジョージ・W・ブッシュ大統領の伝記映画


オリヴァー・ストーン監督の新作映画「W」の映像が、エンターテイメント・ウィークリー誌で初公開された。
「W」は、なんとジョージ・W・ブッシュ大統領の伝記映画。ブッシュ大統領役には「ノーカントリー」のジョシュ・ブローイン、ローラ婦人にはエリザベス・バンクス、パパ・ブッシュにはジェームズ・クロムウェル、ママ・ブッシュにはエレン・バーンスティンと、なんとなく似ていながら、実物よりも美形が揃っている。コンドリーサ・ライス役にサンディ・ニュートンとか(笑)。

オリヴァー・ストーン監督によれば、これはブッシュ叩きの映画ではなく、むしろ、エリザベス女王を好意的に描いた「クィーン」のようなアプローチをしているという。公開は2009年だとか。

2008-05-06

ハンバーガー型の電話機

JUNO/ジュノ」を観た人は、だれでもこれが気になるらしい。

劇中でジュノが使用していたハンバーガー型の電話機。過去の遺物だと思っていたけれど、新品としてしっかり作られていた。
うちもこれにしようかな。

アニメ版「マトリックス」?

YouTubeで「マトリックス」のパロディ映像を見つけた。
アメリカのアニメ番組「ファミリー・ガイ」のフッテージを駆使して「マトリックス」を再現したもので、このためにわざわざアニメを作ったと思えるほどの仕上がり。「マトリックス」ファンは必見だと思う。

2008-05-02

インディ・ジョーンズ取材


今日は、デヴィッド・コープさんの電話取材。
コープさん(Koeppの正しい発音は、「コープ」より「ケップ」に近い)は、ハリウッドを代表する人気脚本家で、「ジュラシック・パーク」や「ロスト・ワールド」、「宇宙戦争」などのスピルバーグ作品から、「カリートの道」、「ミッション:インポッシブル」、「スネーク・アイズ」などのデ・パルマ作品などを担当。ほかにも「スパイダーマン」、「パニック・ルーム」などのヒット映画を執筆している。自身もたまに監督をしていて、「エコーズ」や「シークレット・ウインドウ」などを作っている。

今回の取材はもちろん「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」についてだ。

同作の企画がスタートしたのは93年くらいのことで、それから15年くらいのあいだ、多くの脚本家がこの映画の脚本執筆に挑戦しては、挫折していった。そのなかには「リーサル・ウェポン」シリーズのジェフリー・ボームや、「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン監督、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」、「ターミナル」などを執筆したジェフ・ネイサンソンなどの有名脚本家もいるのだが、誰一人としてビッグ3(スピルバーグ監督、ジョージ・ルーカス、ハリソン・フォード)全員を満足させられる脚本を執筆することができなかった。まさに死屍累々という感じだ。
でも、そのミラクルを達成したのが、このデヴィッド・コープさんなのだ。コープさんは、「インディ4」を担当するにあたり、これまでに執筆された12あまりの草稿をすべてを読破して、そのなかで気に入った要素を取り入れつつ、脚本を書き上げたのだという。
スピルバーグ監督は「デヴィッドの書いた脚本がベストだ」と言っていたから、期待していいかもしれない。
ちなみに、コープさんもまだ完成した映画を観ていないということで、映画の公開をとても楽しみにしているという。

2008-05-01

Summer Movies


いよいよ、明日から夏の映画シーズンが始まる。
5月2日公開の「IRON MAN」を皮切りに、5月9日公開の「スピード・レーサー」、5月16日公開の「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」、5月22日の「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」、5月30日の映画版「SEX AND THE CITY」と、超大作が公開される。こんな調子が8月下旬まで続くのだから、つくづくアメリカは映画大国だと感心する。
さて、今年の夏はなにを観ようかな。

2008-04-30

黄金の羅針盤


いまさらながら、「ライラの冒険 黄金の羅針盤」をDVDで観た。
この映画のトホホ加減については、すでに周知の事実だから、とくに語ることはない。
でも、それはクリス・ワイツ監督の責任というよりも、監督経験がろくにない彼にこんな超大作を任せたニューライン・シネマが悪いと思う。
クリス・ワイツは傑作「アバウト・ア・ボーイ」の共同監督として知られているけれど、あれは、実質的には兄のポール・ワイツの監督作品だ。ポールは優秀な映画監督で、その手腕は日本未公開の「イン・グッド・カンパニー」や「アメリカン・ドリームズ」でも証明済みだ。一方、弟のクリスは売れない俳優(「Mr.&Mrs.スミス」にちょい役で出ている)として知られ、監督としての手腕は未知数だ。そんな彼にいきなりこんな超大作をやらせたのだから、ニューライン・シネマも大胆というか無謀なことをしたものだと思う。この映画のおかげで、ニューライン・シネマは実質上潰れ、日本配給を手がけた某会社も映画の買付業務から撤退する羽目になった。つくづく罪深い作品だと思う。

DVDの特典映像(映画の公開前に収録されたに違いない)では、クリス・ワイス監督が続編の構想を熱っぽく語っていて、それを観てとても切ない気分になった。映画本編以上に胸を揺さぶられたと言っていい。これを観るだけでも、DVDを購入する価値があるかもしれない。

2008-04-28

JUNO


JUNO/ジュノ」の日本公開が迫ってきた。
冷静に考えれば、日本のマーケットではちょっと不利な作品だ。
最近では小規模な洋画はどれも苦戦しているし、オフビートなコメディとなると、さらに状況は苦しくなる。アメリカ文化を知らないと笑えないところがあるし、字幕の文字制限のせいで生き生きとした会話の魅力が半減してしまうからで、「リトル・ミス・サンシャイン」にしても「サイドウェイ」にしても、あまりいい成績を残すことができなかった。
 
でも、「JUNO/ジュノ」にはポテンシャルを感じている。おしゃれ映画として宣伝できるし、なにより変わり者の主人公ジュノの生き様は、いまの若い人たちにはクールに映ると思うからだ。周囲の言うことや流行なんかをまるで無視して、自分なりのスタイルを築いているジュノはたしかにかっこいい。ぼくも十代のころにこの映画を見ていたら、ジュノに影響を受けていたかもしれない。

2008-04-25

ジャック・ブラック取材


今日は、「カンフー・パンダ」のジャック・ブラックさんの取材。
場所は、ハリウッドにあるThe Production Group Studiosという撮影スタジオ。
遅刻ギリギリで焦っていたので、あいにく写真を撮るのを忘れてしまった(上の写真は、本文とまったく関係ありません)。

ジャック・ブラックさんにはじめて取材をさせてもらったのは、「愛しのローズマリー」のとき。
それから「シャーク・テイル」とか「ナチョ・リブレ」とかでちょくちょく取材をさせてもらっている。
映画のなかではテンションの高いキャラクターを演じているけれど、本人はけっこうメロウな感じで、そのギャップが面白い。
はじめて会ったときは、かつて日本で食べたすき焼きがいかにうまかったか、しみじみ語っていたのが印象的だった。

「カンフー・パンダ」、ジャック・ブラックさんはぜひとも続編をやりたいという。

「シュレック」シリーズとか「マダガスカル2」とか、続編作りに積極的なドリームワークス・アニメーションのことだから、それなりのヒットを飛ばせば可能性は十分ありそうだ。

2008-04-23

パラマウント訪問


今日は、メルローズにあるパラマウント・スタジオへ。
ここに来るのは、「クローバーフィールド」のJ・J ・エイブラムス取材以来。自宅からちょっと遠いのが玉にキズ。
ラッシュアワーだったこともあって、ヴェニスから1時間半もかかってしまった。


お目当ては「カンフー・パンダ」の試写。主役の声を担当したジャック・ブラックさんの取材が数日後にあるので、映画を見ておかなくてはいけないのだ。



試写が終わると、辺りはまっくら。早く家に帰らなきゃ。

2008-04-18

スピード・レーサー取材


今日は、ロングビーチで行われているトヨタグランプリに行った。
車好きでもないぼくがどうしてわざわざレース会場に出向いたのかというと、ここが「スピード・レーサー」のインタビュー会場だから。
取材記者にも映画の気分を味わってもらおうと、主催者側があえてここを選んだようだ。
これはとくに珍しいことではなく、たとえば「シービスケット」のときは、映画にちなんでサンタ・アニタ競馬場が取材場所に選ばれたし、「ザ・ロック」のときは、サンフランシスコのアルカトラズ刑務所に特設の試写会場が設けられた(孤島だから海風がすごくて、凍えながらひどく寒い思いをしたのを覚えている)。「チャーリーとチョコレート工場」のときは、バハマが取材場所だった。
もっとも、その会場が選ばれたのは、映画の内容とはまるで関係がなくて(ですよね?)、単にジョニー・デップが「パイレーツ・オブ・カリビアン」の続編の撮影でそこにいたからなのだが……。




取材場所はコースを見下ろせるコンベンションセンターのなかで、レースが見えるのはいいんだけど、とにかくエンジン音がうるさい。


記者控え室

取材に来てくれたのは、エミール・ハーシュ、ジョン・グッドマン、スーザン・サランドン、クリスティーナ・リッチ、そしてプロデューサーのジョエル・シルバーという面々。
個人的に嬉しかったのは、もともと参加が無理かもしれないと言われていた、マシュー・フォックスさんが駆け付けてくれたこと。
「LOST」シーズン4のフィナーレの撮影をハワイで深夜までやって、それからLAに飛んできた。なんでも、8時間前まで、『LOST』の撮影現場にいたらしい。ほんと、ご苦労様です。

プロデューサーのジョエル・シルバーさんによれば、「スピード・レーサー」も、「マトリックス」と同様、三部作にする計画があるという。すべては、この映画のボックスオフィスにかかっているということのようだ。

Speed Racer


「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟の新作「スピード・レーサー」をさきほど観てきました。
エミール・ハーシュさんや真田広之さんら、キャストの方たちも一緒に観ていたので、初号かそれに近い試写だったのだと思います。
さて、明日は取材だ。

2008-04-11

ピクサー訪問記3 『WALL・E/ウォーリー』を観た!


今日は、ピクサー訪問記の最終回。
今回は『WALL・E/ウォーリー』についてご紹介します。

アンドリュー・スタントン監督によると、『WALL・E/ウォーリー』の原案が生まれたのは1994年のこと。
当時はピクサーの第一作『トイ・ストーリー』の仕上げの真っ最中で、これからアニメスタジオとして継続させていくためには、すぐにでも新しい映画企画を複数スタートさせなきゃいけないということに気がついた。なにしろ、ひとつのCGアニメを作るのに4、5年かかるから、毎年、新作を公開するためには、同時進行で4作品は作らなきゃいけない。そのころ、ジョン・ラセターとピート・ドクター、ジョー・ランフト、そしてスタントンというメンバーで、さまざまなアイデアを出し合った。そのときに話し合ったアイデアが、のちに『バグズ・ライフ』や『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』として世に出ることになった。


『WALL・E/ウォーリー』とは、そのときに話し合ったアイデアのひとつだという。当時は、映画のストーリーはおろか、ロボットの名前すら決まっていなかった。唯一わかっていたのは、以下の基本設定だけだった。

「もしも人類が地球を脱出するとき、ロボットのスイッチを一台だけ切り忘れたらどうなるだろう?」

その後、スタントンさんは他の映画企画で忙しくなってしまったのだけれど(なにしろスタントンさんは、名アニメーターであるだけでなく、『ニモ』までのすべてのストーリー作りにかかわっている)、『ファインディング・ニモ』が完成間近になったときに、ふと、地球に一人残されたロボットの話を思い出したのだという。そして、『ニモ』の仕上げで忙しい最中、『WALL・E/ウォーリー』の脚本を書き始めてしまったのだ。

『WALL・E/ウォーリー』の舞台は、いまから700年後。環境汚染のせいで生物が住めなくなった地球において、主人公のロボット、WALL・Eは毎日せっせとゴミ処理をしている。WALL・Eは旧式のゴミ圧縮ロボットで、毎日、ゴミをコンパクトにまとめては山積みにしているのだが、地球がゴミ惑星と化していては、いくらがんばってもきりがない。それでも、ウォーリーは同じ作業を毎日毎日繰り返す。なぜならそうプログラムされているからで、無益な行為をただ繰り返すWALL・Eの行為は虚無の極致(カミユの「シーシュポスの神話」を彷彿とさせる)。

そんななか、ある日、地球にロケットが舞い降りる。なかから出てきたのは最新型ロボットのEVE。

その美しく洗練されたEVEと出会うことで、初めてWALL・Eは単調な毎日から抜け出すことになる。そして、EVEが危機に陥ったとき、新たな冒険に繰り出すことになるーー。

ここから先のストーリーはネタバレになるのでやめておきますね。

『WALL・E/ウォーリー』がすごいのは、SF映画と無声映画とミックスしていることだ。なにしろ主人公がロボットたちなので、台詞がほとんどない。でも、身振り手振りによる感情表現が豊かで、おまけにR2-D2の音を生み出したベン・バートさんがサウンドデザイナーを務めているから、ロボットたちが考えていることが手に取るようにわかる。幼稚で遊び心たっぷりの少年WALL・Eと、洗練された知的女性EVEという組み合わせもいい(スタントン監督は『アニー・ホール』のウディ・アレンとダイアン・キートンをイメージしたそうだ)。

WALL・EとEVEとの間に割って入る筆者。


『WALL・E/ウォーリー』の日本公開は12月なので、今回はこのへんで!


2008-04-10

ピクサー訪問記その2


ピクサーのエントランスは大きなホールになっていて、常に新作のアートワークで飾られている。
いまは、6月27日に全米公開される「WALL・E/ウォーリー」関連の美術でいっぱい。



おしゃれなポスターや、



大きく拡大されたイメージイラスト。



ピクサーを訪問するたびに、その凝ったディスプレイに感激するのだけれど、これらの目的は訪問者のためというよりも、むしろ、ピクサーのスタッフのためだという。ピクサーでは常に複数の作品が同時進行で作られているから、ある映画に関わっているスタッフは、他の作品のことをまるで知らなかったりする。だから、新作の公開が近づくと、こうやってお祭り気分を盛り上げるのだとか。

ちなみに、現在分かっているだけでも、これだけの作品がある。

2009年「Up」(『モンスターズ・インク』のピート・ドクター監督)
2010年『トイ・ストーリー3』(『モンスターズ・インク』や『ファインディング・ニモ』の共同監督リー・アンクリッチの初監督作)
2011年「newt」(有名サウンドデザイナー、ゲイリー・ライドストロームの監督デビュー作)、「The Bear and the Bow」(『プリンス・オブ・エジプト』のブレンダ・チャップマン監督)
2012年『カーズ2』(『レミーのおいしいレストラン』のプロデューサー、ブラッド・ルイスの監督デビュー作)


でも、いま大事なのは、やっぱり「WALL・E/ウォーリー」。


この映画は、ここに映っているロボット二人のラブストーリーなのです。

「WALL・E/ウォーリー」の詳しい紹介は、次回!

2008-04-09

ついに解禁! ピクサー訪問記その1


情報制限がやっと解けたので、ようやくサンフランシスコ取材について書くことができる!
今回は、ピクサー・アニメーション・スタジオの訪問取材に出かけたのだ。
ぼくがはじめてこの場所を訪れたのは、「モンスターズ・インク」のとき。それから、「ファインディング・ニモ」、「Mr.インクレディブル」、「Cars」、「レミーのおいしいレストラン」と、新作ができるたびにやってきている。ピクサーの新作をいち早く鑑賞できて、おまけに、才能のあるクリエイターさんに直接インタビューができるのだから、ぼくにとってはもっとも楽しい種類の取材だ。
ただ、ここにやってくるということは、すなわち一年の月日が経過したということで、ちょっと複雑な気分にもなるのだが。


ピクサーでは常に複数の映画作品の製作が行われていて、なかにはマスコミに発表されていないものもあるから、だれでも入れるというわけじゃない。
パスが必要で、おまけに常に警備員が確認できる場所に貼り付けていないといけない。
ぼくは上着を羽織ったり脱いだりするので、いつもジーンズに貼り付けることにしている。


で、今回の取材映画はというと、日本では12月公開の「WALL・E/ウォーリー」。

次回に続きます!

2008-04-07

「クローバーフィールド」のエンディング

「クローバーフィールド」のDVDが早くも4月22日に全米発売される。
そのDVDには別パターンのエンディングが2つ挿入されているのだが、なんとその映像がYouTubeに「流出」されていた(相変わらず、宣伝が上手だ)。

その二つの映像は、以下の通り。
おもいっきりネタバレなので、ご注意を。








別バージョン、とか言っているけれど、映画版とほとんど同じ(笑)。

2008-04-06

JJ,「クローバーフィールド」を語る2



「クローバーフィールド」の日本公開直後だったせいか、前回の記事へのアクセスがやたら多かったので、もう一度だけ、JJのインタビューを掲載します。「クローバーフィールド」に関する投稿はこれで最後にしますので、この映画に興味がない方はいま一度ご容赦を。

なお、もうすこし長いインタビューはこちらにあります。

ーー「クローバーフィールド」の主人公は日本企業に行くという設定ですが、これは『ゴジラ』へのオマージュなのでしょうか?
「その通り。他にもいくつかオマージュはあって、たとえば、あのパーティー場面では日本のバンドの音楽がかかっている。でも、一番大きいのは、エンドクレジットでかかる音楽だね。あれは『クローバーフィールド』でかかる唯一の映画音楽で、マイケル・ジアッキノ(『LOST』『Mr. インクレディブル』)が作ったものだ。あの曲は、『ゴジラ』をはじめとする、東宝の怪獣映画へのオマージュとなっている。あのエンディングの曲こそ、『クローバーフィールド』の最大の見所と言ってもいいかもしれない。エンドクレジットのとき、くれぐれも席を立たないようにね」

2008-04-05

JJ,「クローバーフィールド」を語る



ようやく日本でも「クローバーフィールド」が公開された。
宣伝でやたらめったら盛り上げられていたみたいだから、もしかしたら期待しすぎてがっかりした人もいるかもしれない。
ぼくは怪獣映画が好きなわけではないし(さすがにもう「怪獣映画」って言っても、いいですよね?)、三半規管も弱いので、この映画の大ファンというわけではない。
しかし、それでもこの映画はすごいと思っている。
低予算で緊張感を生み出すことに成功したあの撮影手法もそうだけれど、なによりいま、あえてモンスター映画に挑戦したその動機がすごいと思うのだ。この点については、ぼくがへたに解説するよりも、プロデューサーのエイブラムスさんのコメントをそのまま抜粋したほうがいいと思うので、下にペーストします。ちなみに、これは今年1月にパラマウント・スタジオで取材させてもらったときのもの。

——モンスターに襲撃される都市を、わざわざニューヨークにしたのはなぜでしょうか?
「9・11のことがあるから、たとえどんな形であっても、ニューヨークが何者かに襲撃される様子は描くべきじゃないとは思った。でも、みんなが得体の知れない恐怖を抱えて暮らしている現代において、そうした恐怖にきちんと向き合うのも、映画、とくにSF映画の役割じゃないか、とも考えたんだ。たとえば、『ゴジラ』は、原爆に対する日本人の恐怖心から生まれた。ゴジラという存在は、当時の観客が切実に必要としていたカタルシスを提供したんだよ。恐ろしい存在は、観客に恐怖や悲しみや後悔や怒りの感情を引き起こす。でも、それを娯楽性たっぷりに、しかも、安全な環境で提供されるから、観客は精神の浄化作用を得ることができるんだ。ゴジラとは、当時の観客が漠然と抱えていた恐怖を、具現化したものだった。だから、モンスター映画を作ろうと決めた以上、怖がってはいけない。日本人が60年前に成し遂げたことを、自分もやらなくてはいけない、と思ったんだよ」

2008-04-04

X-ファイル 2


今日は「X-ファイル2」で、ヴィッド・ドウカヴニーさんの取材。
取材ホテルは、Casa Del Mar。近所で嬉しい。


箝口令が敷かれているので、映画の内容については一切教えてくれなかったけれど、それなりに楽しいインタビューでした。

では、また。

2008-04-03

ちいさなニュース その1



「インディ・ジョーンズ」の新予告編には、スティーヴン・スピルバーグ監督とジョージ・ルーカスさんからの特別メッセージがついているようだ。
プロデューサーのフランク・マーシャルさんがこのあいだの電話取材のときに明かしていたことで、このメッセージつき予告編が公開されるのは、日本だけだとか。ゴールデンウィークの時期に公開になるという。

日本向けの特別メッセージといえば、去年の「トランスフォーマー」と同じパターンですね。前回は、スピルバーグ監督とマイケル・ベイ監督が日本語でコメントして話題を集めたけれど、今回、ルーカスさんは日本語を話すのだろうか?

ちなみに、昨年のメッセージはこちら。

2008-04-01

ノンリニアな物語



ブログ上に「My Favorite Things」のコーナーを作ったこともあって、最近、自分が好きなものを再確認している。
本棚に並んだDVDや文庫本を眺めていると、それまで気づかなかった共通点を発見したりして、案外楽しめる。


改めて気づいたのは、ぼくは時間軸に沿わない、いわゆるノンリニア型の物語が好きだということだ。
カート・ヴォネガットの「スローターハウス5」も、スティーヴン・ソダーバーグ監督の「アウト・オブ・サイト」も、クリストファー・ノラン監督の「メメント」もそう。過去と現在がパラレルで進行するパターンもこのジャンルに入れてしまえば、「市民ケーン」から「ゴッドファーザー PART II」、「イングリッシュ・ペイシェント」なんかも当てはまる。

この手の物語は時間の流れに沿ってストーリーが展開しないので混乱しやすいけれど、だからこそ、パズルを埋めていくような知的遊びを楽しむことができる(「LOST」がこれほど好きなのも、過去・現在・未来がバラバラに紹介されていくからなのかも)。
とくに、物語の主人公よりも先に、彼らの未来を知ることができるのがいい。未来で不幸が待ち受けているとも知らず、幸せな生活を過ごす主人公の現在を見るとき、なんとも切ない気分になる。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」なんかはそのパターンだ。

このジャンルでぼくが一番好きな物語は、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督の「トト・ザ・ヒーロー」だ。
人生のベスト10に入るくらい大好きな映画だけど、あいにく日本でもアメリカでもDVD化されていない。
ブルーレイ化されることになったら、迷わずブルーレイ・プレーヤーを買うのにな。