2008-04-14

「LOST」とハリポタとの共通点とは?


Entertainment Weekly誌に、「LOST」の特集記事が載っていた。
執筆者はいつも通りJeff Jensenさんで、「LOST」の撮影現場レポートを愛情たっぷりに伝えてくれている。
アメリカではすでにシーズン4の8話まで放送されていて、いまは9話からの計5話が急ピッチで製作されているところだ(もともとは16話の予定だったが、脚本家組合のストの影響で数が減ってしまった)。
このレポートを読むにはシーズン4の8話までの知識が前提条件となるため、ネタバレを嫌う人にはお勧めできないのだけれど、主要キャストのインタビューはかなり貴重だ。なにしろ、今年の1月下旬にシーズン4の全米放送がはじまったときは、脚本家組合のストライキの真っ最中だったため、主要キャストやクリエイターのインタビューがほとんど出なかったからだ。


ファンの人ならご存じの通り、「LOST」はシーズン3の後半からがらりと変わった。「LOST」といえば、その壮大な謎がなによりもの魅力だが、シーズン2やシーズン3の前半では、あからさまな時間稼ぎがあった。アメリカのテレビドラマは人気が続くかぎり放送が続くので、「LOST」のように謎でひっぱるドラマには不向きだ。そのため、シーズン3のあいだ、番組の製作陣は放送局のABCと粘り強く交渉し、シーズン6で「LOST」を終わらせるという決定を引き出すことに成功する。それまで「ゴールの見えないマラソンをひたすら走っているようだ」と告白していたクリエイターたちは、ようやく結末に向けて、ストーリーを組み立てられるようになった。シーズン3後半の絶好調は、その成果なのだ。

製作総指揮のカールトン・キューズは言う。「いまでは、『物語がどこに向かっているのか、ちゃんと分かって番組を作っているわけ?』という質問を受けなくなったよ。異常繁殖すると集団移動して海に投身自殺するタビネズミのように、『もしかして、ぼくらは誤った方向に導かれているんじゃないか』、という不安を、ファンは消し去ることができたんだ」

とはいえ、シーズン4が完璧というわけではない。ペースは断然早くなったし、刺激的な物語手法が用いられているけれど、作品の質にばらつきがある。個人的に「LOST」史上最高のエピソードだと思う第5話「The Constant」がある一方で、状況説明だけで終わってしまっているエピソードも少なくない。

でも、ジャック役のマシュー・フォックスによれば、シーズン4は前半の8話がいわゆる「前フリ」で、残りの8話が「本番」として設計されているのだという。残りのエピソード数が予定よりも少ない5話になったため、さらに劇的な展開が用意されているという。

(ここから先は、シーズン3のエンディングに触れているので、まだ見ていない人はご注意を!)

マシュー・フォックスによれば、シーズン4の最後で、シーズン3のフラッシュフォワード場面で出てきた謎が説明されるという。

おさらいをすると、シーズン3の最終話で分からなかった謎は以下の2点だ。

1・未来のジャックはなぜあんなにもみじめになってしまったのか?
2・棺桶のなかには誰が入っていたのか?

上の2点に関しては、今シーズンのうちにきちんと説明されるという。

なお、他の点については、シーズン4のこれまでのエピソードでちゃんと説明されている。

たとえば、

3・未来のジャックはどうしてケイトと連絡を取ってはいけないのか?
4・他に誰が生きて島から脱出できたのか?
5・未来のジャックが自殺しようとしたとき、なぜ、偶然にも交通事故が起きたのか?

などなど。

製作総指揮のデイモン・リンデロフさんによると、シーズン4の最終話でもまた、あっと言わせる展開を用意しているという。
さらに、シーズン5からは、これまでとまったく違ったフォーマットになるとか。「LOSTといえば、島の「現実」と、フラッシュバック(あるいは、フラッシュフォワード)をパラレルで見せる、というのがおきまりのパターンだったが、「こんな状態で、いったいどうやって番組をつづけていくんだ?」と観客が叫びたくなるくらいの新方式だとか。
リンデロフさんによれば、「ハリポタ」第7巻にインスピレーションを受けたのだとか。第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」は、従来のオープニングとパターンが違っている。それと同じように、「LOST」もシーズン5でパターンを打ち破るという。

とりあえず、今回の「LOST」通信はこのへんで。