2008-04-30

黄金の羅針盤


いまさらながら、「ライラの冒険 黄金の羅針盤」をDVDで観た。
この映画のトホホ加減については、すでに周知の事実だから、とくに語ることはない。
でも、それはクリス・ワイツ監督の責任というよりも、監督経験がろくにない彼にこんな超大作を任せたニューライン・シネマが悪いと思う。
クリス・ワイツは傑作「アバウト・ア・ボーイ」の共同監督として知られているけれど、あれは、実質的には兄のポール・ワイツの監督作品だ。ポールは優秀な映画監督で、その手腕は日本未公開の「イン・グッド・カンパニー」や「アメリカン・ドリームズ」でも証明済みだ。一方、弟のクリスは売れない俳優(「Mr.&Mrs.スミス」にちょい役で出ている)として知られ、監督としての手腕は未知数だ。そんな彼にいきなりこんな超大作をやらせたのだから、ニューライン・シネマも大胆というか無謀なことをしたものだと思う。この映画のおかげで、ニューライン・シネマは実質上潰れ、日本配給を手がけた某会社も映画の買付業務から撤退する羽目になった。つくづく罪深い作品だと思う。

DVDの特典映像(映画の公開前に収録されたに違いない)では、クリス・ワイス監督が続編の構想を熱っぽく語っていて、それを観てとても切ない気分になった。映画本編以上に胸を揺さぶられたと言っていい。これを観るだけでも、DVDを購入する価値があるかもしれない。